デザイナー・glicoが語る 「WAGANSE STORY」 最終話〜WAGANSEのはじまり〜

こんにちは。
WAGANSE帽子デザイナーのglicoです。「WAGANSE STORY」にお付き合い頂きありがとうございます。いよいよ最終話となりました。

帽子から離れて

イヴ・サンローランと別れて、専業主婦になり、“何もやらなくていい”  “ママ友とランチ”なんてそれはそれは楽しい日々を過ごしていました。

でも、2年程が経った頃には辛くて目を逸らしてきた帽子作りへの気持ちがうずうずし始めてきたんです。元々、レトロな物、、例えばルキノ・ヴィスコンティの映画や本や資料が大好きで気がついたら手に取り没頭してしまう日々。

そして、“あぁ、やっぱりお帽子を作りたいなぁ”と・・・

そう言えばあそこにあの素材があったな〜、あれでこんなお帽子が作れるなぁなんて。

当時、長男は高校3年生、下の子は6歳。子供達が学校でいない時間に、捨てられずに屋根裏部屋に置いていた素材を使って帽子を作り始めました。

サンローラン時代はサンローランからの依頼に沿ったお帽子を作っていました。だけど、今は自由。私が心から作りたいお帽子を作ろう!!そう思って、心の中に沸々と出来上がっていたイメージのお帽子を作りました。

そして、私が作りたいお帽子第1号完成です。それが出来たときの嬉しかったことと言ったら、、もう眺めてはうっとりしていましたね。

当時のお写真はないので、今一番お気に入りのお帽子

大好きな羽をふんだんに使ったお帽子

WAGANSEのはじまり

私の帽子作りはママ友の中でも知られていたので、仲良しのママ友から“ギャラリーで販売会をやってみたら?”と声をかけてもらいました。その時、ハッとしました。

“そういう選択肢があるんだ!”

”今まではサンローランからの依頼によるお帽子作りをしていましたが、これからは応援してくれる方々に喜んで頂けるお帽子を作っていこう!”

今までの概念から解放された瞬間でした。

最初に作ったのは布帛のクロッシェや、ベレー、キャスケットなど。ブランド時代はそこまで感じることの出来なかったお客様が喜んでくれる姿を目の前で感じることができました。

まさに、私が心から作りたいと思ったWAGANSEがそこにあったのです。

当時のギャラリーのお写真

ギャラリーで販売会をしていたときのお写真。

織物作家の方が、ご自分で作られた生地を持ってこられ、

帽子を作って欲しいと依頼をされたところ。

これからのWAGANSE
これからのglico

休んでいる間は社会から置いていかれている不安、疎外感からくる恐怖でとても苦しい気持ちになったこともあります。だけど、そんな時にママ友からもらったアドバイスでお帽子作りのリスタートがきれました。

本当に本当にありがとう。
私、頑張るから!!

女性には女性らしくいつまでも美しくいてほしい。「髪の毛が薄くなってきたので、お帽子でカバーしたいわ」なんて依頼には、何が何でも応えたい!とパワーがみなぎっちゃいますね。お帽子は美しい女性の冠なのよ!

glicoの夢

最後に私の夢のお話をさせて頂きますね。あと10年くらいWAGANSEでお帽子を作りをして、70歳になったらイギリスに留学したいと思っています。 今までずっと独学でやってきたから伝統ある帽子作りを学びたい。考えるだけで、わくわくしちゃうわ!

15年くらい前に、ヴィクトリア時代をイメージして作ったお帽子

リボン、レース、お花などを手染めしています。

それまで、元気に頑張りますね!
どうぞ、これからもglicoとWAGANSEをよろしくお願いします。

ありがとうございました。

また、お会いする日まで

コメントの入力は終了しました。