デザイナー・glicoが語るWAGANSE STORY 第6話〜サンローラン・プレタ時代のお帽子〜

こんにちは、WAGNSE帽子デザイナーのglicoです。
今日はサンローラン・プレタ時代のお帽子について書かせていただきますね。

キャノチエとトーク帽

“1粒で300m”なんて走り出して、たくさんのお帽子を作ってきましたが、残っているお写真は数枚。探し出すのも大変でした。

でも、、、今こうして見てみると、とても懐かしいものですね。

当時の作品

お写真右側の広つばのキャノチエはサンローランの定番のアイテムです。

この帽子はつばが12㎝あります。帽子の材料のサイズが決まってますので、ひたすらつばの部分をひっぱりながら伸ばしていきます。これが指紋が無くなるくらい大変な作業でした。

左側のトーク帽。これはサンローランのメインのお帽子ですね。

遊びのあるデザインです。曲線を出すためにチップ(木型の代わり)作りから始め、型入れをした時のフォルムの出方がイメージと違い一からやり直したりと、苦労した思い出です。

写真の上に“☆ナチュラルな感じに”なんてメモが当時を思い出させてくれます。

材料集めは大変!!

今振り返ってみると、当時は今よりも材料は沢山ありましたが、それでも無い素材が多かったんです。

例えば、“ゴールドのブレード”や“サンローランの色”などないときは探すのにもう本当に必死で必死で。。

だから、もうそれはそれは、ありとあらるゆること、、例えば、東洋一材料の多いエレガンスワン(旧和栗商会)に行ったり、当時浅草橋には沢山の材料屋さんがありましたので、いろいろ探し回り手に入れておりました。見つからなければ、リボンの色を自分で染めたり、本当にがむしゃらでしたね。

パリのサンローランから元のデザインが届いて、材料集めがうまくいけばもう半分成功した気分になる程、材料集めは大変な作業でした。

もうひとつ残っている当時のお帽子のお写真は次回お話させていただきます。

それではお楽しみに!!